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モノクロの世界#11 | main | 狼と香辛料第6幕「狼と無言の別れ」
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モノクロの世界#10
「今日はここで寝るぞ。このタイミングで誰もいないならおそらく朝まで誰も来ない。」
そう言うと、裕樹は奥の部屋に歩いて行った。
辺りにはまだ血の臭いが残っている。こんな所で1泊すると考えるとぞっとする。
「あ、そうだ。」
裕樹が何かを言うために立ち止まった。
「次は、お前らが殺せよ。本番のときのためにもな。俺は寝るわ。どっちか見張り頼む。」
そう一方的に言うと、裕樹は奥の部屋に入ってしまった。
「俺が見張りをしておくから真帆は寝てていいぞ。」
「そう?ありがと。」
そう言って真帆はあくびをしながら別の部屋へ入っていった。
月明かりを浴びてステンドグラスが輝いた。

「勇君。」
およそ1時間が過ぎた頃だろうか、真帆が部屋から出てきた。
「寝てていいぞ。俺は眠る心配ねーから。」
「いいよー。それより勇君のほうこそ目の下に隈ができてるじゃん。私は大丈夫だから。」
勇は笑いながら「いや、いつも居眠りしてるお前に説得力がないんだが?」
真帆も笑顔で「酷いよ~」
そこで話が一度途切れる。
「私さー、」
少しの間の後、真帆は口を開いた。
「お父さんとかとあんまり仲良くないんだよね。」
何を始めるんだ?と思ったが、今は口を挟まない。
「昔っから共働きだったから、家に帰ってもいっつも1人ぼっちで、ご飯の時だってレンジでチンしたもので、テレビも1人で見てて……幼稚園の時からだよ?家がすんごく広く感じてた。いっつも1人で、いっつも寂しかった。親なんて嫌いだーって言う人、たくさんいるでしょ?でも、それってすんごく贅沢だと思わない?自分は恵まれてるんだって、どうして思えないんだろう。」
答えることができなかった。自分も真帆の言う“贅沢な”人間の1人だと思ったからだ。
きっと真帆は自分が母親を殺してしまったことを知らない。知ったとしたら自分はどう思われるのだろうか。
1つ、疑問に浮かんだことがある。なぜ真帆は突然こんなことを話したか、である。
これには勇は1つの仮説をたてた。きっと真帆は自分の居場所を探しているんだ。幼いころから親の愛を満足に感じられなかったから、きっと誰かに、自分はそこに居てもいいんだと、認めてほしかった、言ってほしかったんじゃないか、と。

「……親……か……」
ようやく出てきた言葉もそれだけである。
実際、勇には両親との楽しかった思い出がないように思える。最後の瞬間まで。
だが、と思う。
きっと、真帆はもっと寂しい日々だったんだな、そう思うと、不思議と涙がこみ上げてきた。
「ちょ……なんで勇君が泣いちゃうの?」
「いや、なんとなく……な。」
ステンドグラスの輝きは失われていた。


長い・・・途中のところで止められなかったです。
なるべく早く終わりに向かっていきたいですから、ついついまとめて更新をしてしまいました。
今ものすごく寒いです・・・
キーを打つ親指が痛い・・・
今回は大した進展がなかったですが、次回はどうなるでしょうか。まだ自分でも決めてません・・・
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テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

| モノクロの世界(自作小説)(完結済み) | 22:06 | トラックバック:0 | コメント:0
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