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幼き日のランカ。幸せそのものだった日々を、赤く染めたのは戦争。
怯えるランカ。ランカの歌が「アイツらを呼んだこと」は内緒…
私の…せいなんだ……
その時グレイスの言葉「償う方法はあるわ」「心と体をさらけ出すの」
オズマは何かを思い出すように「また、来ることになるとはな…」
　
全ては「あの日」
そう。ランカがバジュラに会ったあの日に始まった。
　
グレイスや、Ｖ型感染症についての発見。
ランカは母がＶ型感染症だったため、その力である…
　
他人と思考を一つにする？しかし完全な平行思考ではなく…
それが「銀河を支配する力」
そして従わぬ者に対する手段が、バジュラ。
人類には対抗する術はない。
バジュラと対話することができるのは、ランカのみ…
　
グレイスはランカを利用し、バジュラについて研究を。
　
戦艦内での小さな恋などが発覚しながら事態は進む。
　
宇宙に出ても、人の営みは変わらないのね。愛し結ばれ、子供は生まれる。
それがいきるってことなんだな。超時空ネットワークなんて余計なお世話だ。だから行くんだよな。
　
そしてバジュラの母星を、母体を破壊する作戦が。
クランはミシェルに誓う。
お前は喜ばないかもしれないな。だが…
「愛する男を失って、黙って引き下がることは出来ない。」　
シェリルの脳裏には、アルトの「ランカを殺す」
そこにアルト。
必ず帰ってくる。
「人は一人じゃ飛べない。飛んじゃいけない」
シェリルは返す。
やっと気づいたの？「じゃあ、恋人ごっこはもうおしまいね」
アルトは何か、何かを言おうとする。
言わないで。今言われたら、それがどんな言葉でも、私は歌えなくなる。全部終わったら続きを聞くわ。
「だから、ランカちゃんを助けなさい」
ちゃんと助けられたら、続きを聞いてあげる。だから
「生きて帰ってきなさい」
覚えておきなさいよ。こんなに良い女、滅多にいないんだから。
そう言ったシェリルの顔は笑顔だった。
　
もう思い残すことはないわ。あと残っているのは、歌と私だけ。
「私の歌を聞けぇ！」
そして「射手座、午後九時、DONT　BE　LATE」
シェリルの歌には効果があり、そしてアルトたちは決死の戦いを続ける。
しかしアルトには何か不安が…
　
ランカにはアルトたちが「敵」に見えた。兄に言われ、グレイスに言われ、「償い」として、歌う…
それがアルトたちと戦うことになろうとも……
　
そしてこの歌により、バジュラは統制を取り戻し、シェリルの歌も意味を持たなくなり…
「覚えていますか。手と手が触れ合った日を…」この歌に込められた意味は、幼き日々の思い出なのか、アルトたちとの思い出なのか…
アルトの叫びも意味を持たない…
　
ランカの兄を名乗る者。
これが俺たちの使命だ。バジュラの住む星を侵略者たちから守るのが！
　
そしてアルトは討たれる。
アルトー！
その叫びはシェリルのものだった。
　
崩れ行くもの、その中に何が残るのか…
愛が、その中に見いだせるのだろうか…
そしてランカは…
　
次回「アナタノオト」