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モノクロの世界#23
12月24日─核発射まであと1日─

「勇君……」
「言うな、真帆。まだあきらめるな。」
2人は人類“最後の2人”になった。そしてなんとか生き残る方法を模索していた。
だが、見つからない。核発射をコントロールする機会は人類が“最後の1人”になるまで作動しない、止められない。
1日中探しても方法は分からない。ただ過ぎていく時間に勇は焦りを感じていた。
このままでは2人で殺し合うか、一緒に死んでしまうか……

PM8:00
「勇君、もう疲れたよ~」
「まだだ……まだあきらめるな……なんとしても─」
「……そんなことよりさ、」
「この2週間、いろいろあったよね。」
そう言うと真帆は立ち上がり、勇の隣に立った。
「まあ楽しかったわけじゃねーけどな。」
「でも退屈はしなかったよ。」
「不謹慎なこと言ってんじゃねーよ。」
真帆は拗ねた顔をして
「そんな意味じゃないのに……バーカ。」
「ん?なんか言ったか?」
「べ~つに~」
─なに拗ねてんだ?
「でも、本当にいろいろあったな。」
昔は人で賑わっていたのだろうビルの瓦礫の上に真帆は座った。あぁ、こんなにも地球は変わってしまったんだな、とあらためて思う。
「そーだよね~。覚えてる?ほら、ニュースでいろいろ言われた次の日のこと。あの時急に泣けてきちゃってさ─……」
その後しばらくの真帆との会話は本当に幸せだった。
このままこの時間が永遠に続いてほしい、そう思う。そう願う。
こんなのんきにしてる場合じゃない、と勇は思った。しかし、このままの時間を捨てることは出来なかった。
もし
もし今話すことを止めてしまったら
もう2度とこの時間が訪れることはない、そう感じたからだ。

「ねぇ」
突然真帆が立ち上がった。そして、目を閉じた。
勇も目を閉じる。
互いの唇が重なった。お互いの鼓動が聞こえるかのように感じる。
真帆は
微かに震えていた。
肩に涙の落ちる感触がした。
「─ん」
えっ……
口の中に何かが流れ込んできたかと思うと、次の瞬間から体が動かなくなり、意識が遠のいていった。
「これって……」
「体に害はないから安心して。」
そう言った真帆は笑顔ながらも涙が流れていた。
「─バーカ……」
しまっ……

目が覚めると、そこに真帆はいなかった。
結局、勇が真帆を殺す、という選択はできなかったように、真帆も同じような気
持ちだったようだ。
勇はあきらめなかった。最後まで2人で生きる道を探した。
真帆も諦めたわけではなかった。ただ、自分の愛する人に生きてほしかっただけ。
そして、真帆は自らの命を……

12月25日─核発射の日─
勇は人類“最後の1人”になった。
核発射まで残り1時間。勇はまだ核の発射を停止させていなかった。
なんでみんなこんな寂しくなってまで生き残ろうとしたんだ……

AM11:59分─核発射まであと1分─

『あと1分で核ミサイルが発射されます。』
─もういいや……死ねばいいんだ……死ねば楽になれるんだ……どうせ1人だけだし……こんな世界で生きても……どうせ……どうせ……
『核ミサイル発射のカウントダウンを開始します─……』
─ちょうどいいや……もう……このまま……真帆……

『─……5、4、3、2、1……─』
……フー、フー、フー……
─俺は結局意気地無しだな……
勇はボタンを押していた。核発射を止めるそのボタンを。

最後に残ったものに与えられるもの、それはみなが望んだ生とはほど遠く、孤独、絶望、失望……負の感情ばかりだった。
死にも勝る苦痛、しかし自ら死を選ぶ勇気もない。ただただ空っぽな毎日が待っ
ている。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
悲痛な叫びが何もない空間を児玉する……


一応こんな感じで完結です。
最後ってことで一気に更新しちゃいました。
今までこんな小説におつき合いいただいてありがとうございます。
以前どこかにも書いた気がしますが、Good endは一番嫌いですが、Ba
d endほど嫌いなものはない、そんなよく分からない私ですが、今回の小説
はBad endですかね。
いっそのこと真帆とのやりとりで終わってしまうのもよかったかな、と思ってま
す。オチもベタだった気がしますし。
では、応援して下さった方々(いたらですが)ありがとうございましたm(_ _)m

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| モノクロの世界(自作小説)(完結済み) | 12:00 | トラックバック:0 | コメント:1
モノクロの世界#22
「ことわる」
『ほう。では理由をお聞かせ願いたいのだが?』
「俺たちは2人でも生き残れる道を探している。それが見つからなかったら2人で死んでもかまわないと思っている。」
その時、真帆の表情が揺らいだ。
『人類が君のように“他を思いやる心”を持った人間ばかりだったらよかったのだがな。しかし、現実はどうだ。君とて生きるために他を犠牲にしてきたのだろ?』
「それは生きるためには仕方がなかったんだ」
『生きるため・・・か。そのために今生きているには3人しかいないのだぞ。それを除いたとしても、人は普段から多くの犠牲があり、生きている。君はそう考えたことが少しでもあるかね。まったく傲慢なものだと思わないか?人は地球にとって、悪にしかならない。』
言い返すことができない。事実である。
『まあ君のようなひよっこにこれ以上話しても無駄かな。それでは君たちに別の選択肢を与えよう。私は今から毒薬を飲む。そうすれば君たちは“最後の2人”になる。核を操作する機械も目の前にある。すなわち、“生”も目の前だ。そんな時、君たちは人としての醜い欲望を抑えることができるかな?自らの目で終焉を見られないのは少し残念だが、いずれ死ぬことには変わりないのだしな。このうち1人とはすぐに出会い、また1人とはしばらく会うことはないのだろうな。それでは諸君、しばしのサヨナラだ。』
それで音は消えた。しかし、その場にあった道路にポッカリと地下へと通じる道が開かれたことが全てを物語っていた。


さっきみなみけの感想書いたんですが、なんか送信が上手くいってなくて・・・・
40分ぐらいかけて作ったのに・・・・・もう作り直す気力がないので、パスさせてください・・・
今回はホサカ先輩とマコちゃんが大活躍で面白かったです。

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| モノクロの世界(自作小説)(完結済み) | 18:12 | トラックバック:0 | コメント:1
モノクロの世界#21
12月23日─核発射まであと2日─
『人口カンウトダウン機能が作動しました。残りの総人口は、3人、です』
「っていうことは、私たち以外はあと1人だよね。なんとかその人とも協力したいなどこにいるんだろう?」
「心当たりならある。あと1人ってことは、そいつはきっと大ボスだろう。そういうやつは大体核を操作する装置の近くにいるもんじゃないか?さっきはここから放送が流れた。とっくに電気は止まってるはずなのにな。もともと全世界に放送できるだけの電力は準備されていたっていう可能性もあるけど、おそらくは間違いないだろう。あと、あいつはおそらく地下にでもいるんじゃないか?だったら、隠れてる場所はおそらく─ここだ」
その時、再び電子音が鳴り響いた。
『ここに気がついたとは。勘だとしても中々だな。今、ここには私を含め3人の人間がいる。そして、今私の目の前にある核を操作する機械、ここの部屋に入るには、あと人口が2人にならないと入り口は開かれない。そして、その2人が殺し合い、最後の1人になったら、その装置で核の発射を止めることができる。そういうシナリオだ。さて、ここで質問だが、君たちがここでとるべき行動は?』
その時、その声の主が、ニヤリと笑ったような気がした。


一昨日、リアル鬼ごっこを読んだんですが、面白いですね。(←あたりまえだ)
実際、佐藤さんが殺されるってことしか知らなかったものですから・・・
一応あと2話です。
結局新しい敵よりラスボスでちゃいました。私の想像力なんてそんなもんです。

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| モノクロの世界(自作小説)(完結済み) | 17:26 | トラックバック:0 | コメント:2
モノクロの世界#20
その時、一体なぜ真帆が怯えているのか勇には分からなかった。勇は真帆が自分の腕を見て怯えているのだと思った。
「あ?これ?大丈夫だ。この銃、自衛隊かなんかの死体の傍にあったんで、便利そうだからいただいてきたんだ。もしこのまま左腕がなくなっても、コイツさえあればなんとかなんだろ。つっても、流石にこの出血量はヤバイかもしれねーし、止血だけ頼んでもいいか?」
「イヤ・・・」
「嫌か?まぁ自分でできないこともねーけど─」
「イヤアァァァァァァァァァ!!勇君が・・・人を・・・人を・・・」
改めて言われないと気づかない。それほどまでに人を殺すことに慣れていた。
「でもこれは・・・」
「イヤだよ・・・勇君までこんな風になっちゃうなんて・・・」
今のこの現状、そのせいで希薄になってしまっていた“殺し”という事実。
「・・・分かったよ・・・もうなるべく殺しはしない。だから・・・だからみんなで生き残れる方法を探そう」
そのことがどれだけ絶望的なことかは分かっていた。
最早考えられる手段などないだろう。あったとしてもそれがたがだか1人や2人の力でどうにかできるものでもないだろう。
だが、勇はもう一度賭けてみようと思った。この・・・希望も、楽しみも、何もない、色のない世界に・・・


タイトルに合わせてちょこっとそれっぽい単語も混ぜておきました。
初期設定だと、勇君はへたれのはずなんですが、最近の彼はどうなんでしょう?
軽く人を殺したり腕切られたりしてますが・・・
一応あと3話です。
実際こっちよりアニメのレビューをしry
でもハヤテが・・・ヒナ回なのに見れなかったらどうしましょう・・・

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| モノクロの世界(自作小説)(完結済み) | 04:57 | トラックバック:0 | コメント:0
モノクロの世界#19
「ちょ─何すんだよ!」
「ダメだよ!人を殺したら・・・ダメだって・・・」
「ちがう!今までだってそうしてきた。だからここまで生きてこれたんだ!これは生き残るためには普通のことなんだ!」
そこまで言って思った。いつもどうり?普通?一体いつから・・・
「私は誰も殺さず生き残ってこれた。どんな世界だって、人が人を守っていけなきゃいけないんだよ!なのに・・・なのになんでみんな殺しあうの?」
「それは・・・」
そこで言葉につまる。しかし、どの道会話はそれ以上続けられなかった。
チェーンソーが振りかざされる。
「手離せ!!」
しかし、真帆は驚きと、悲しみと、それらの感情から動こうとしない。いや、恐怖のあまり動けなかっただけかもしれない。
間に合わない。肉がえぐられる感触。首への攻撃は避けたものの、左腕をとられた。
「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!」
だんだん痛みがなくなってきた。意識が遠のいている証拠である。
今左腕はまだ残っているのだろうか。首がもげていないところを見ると、、まだつながっているようである。
真帆は恐怖のあまり、一層強く抱いてくる。しかし、その分右腕は自由になった。

ここで秘密兵器の出番だぜ!
勇は自由になった右腕を腰に回し、取り出したものは─拳銃。
一発放つ。あたりに鳴り響いたものは銃声のみ。男の悲鳴すらあがらない。
それで決着はついていた。
依然チェーンソーは動き続けていたが、その男は死んでいた。
振り返る、とそこには当然真帆の姿がある。
しかし、その真帆は、あの時─あの教会で見せたあの怯えた顔よりさらに怯えた顔をしていた・・・


予約投稿システムを使って、実は(?)この記事は金曜日に書いたものですが、便利ですね、このシステム。
勇君はついに拳銃に手をだしましたよ。
チートなみの戦力確保ww
次の敵はどうしましょうかね?ってもう決めてあるんですがね。

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| モノクロの世界(自作小説)(完結済み) | 05:55 | トラックバック:0 | コメント:2
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